六本木駅前歯科

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2011年 07月 11日

2011 臨床歯科を語る会

今年も「臨床歯科を語る会」が行われました。
去年の30周年記念講演会と同様に、170名以上の臨床医が集まり大いに盛り上がりました。

全体会では北川原健先生から「経過20年超症例を振り返る」という演題でご講演いただきました。
そこではきちんと メンテナンスを行えば歯は残り インプラントの出番が少なくなることを医院の
データを基に示されました。小児からご高齢の患者さんまで本当に大切におつきあいされていること
が印象的でした。またそのことで、患者さんと長くかかわっていくことができているのだと感じました。

分科会では、「自家歯牙移植を再考する」という演題で、座長を努めさせていただきました。
商業誌では、インプラントばかりで歯科医療の本質が失われつつある昨今ですが、参加者が本分科会を
通じ、移植を見直し 行うヒントが得られたものと思います。卒後5年目の若手の汗をかいた症例から、
すれ違い一歩手前の難症例に移植を応用したベテランの長期経過症例まで、すばらしい症例のオンパレ
ードでした。若手にとって、CTを応用することは当たり前になっており、移植の今後の成功率を高める
要因のひとつになると考えられます。最後に、黒田昌彦先生に救歯会おける移植の統計データについて
解説いただき移植の優位性をお話いただきました。

テーブルクリニック「技工室から診療室へのメッセージ」でも、座長を努めさせていただきました。
CAD CAMの出現により 簡単に補綴物ができるような風潮が出てきていますが、その一方でここでの
技工士の方々のプレゼンを通じ、いかに苦労して技工士が補綴物を作製しているかを知り、歯科医師が
真剣に技工を理解しないといけないと痛切に感じました。
最後に金子一芳先生に、歯科技工の現状について一言お話していただきました。金子先生が卒業された
ころは、歯科技工士がいなく 歯科医師が技工を行うことは当たり前だったとのことでした。
現在は、歯科医師が技工をすることは稀で、さらに院内に技工士もおらず CAD CAMの出現から歯科医
の技工離れが、進むものと予測されます。また現状で、技工士の離職の問題もあり、歯科技工の未来を
憂いての金子先生の一言であったと思いました。

シンポジウム「歯根膜による歯周組織の再生」では、おのおのの先生が様々な術式で、歯周組織再生を
講演されました。徳島大学から参加された二宮雅美先生の症例では従来では、再生が難しいとされる上顎
根分岐部病変2度にFGF-2を応用し 見事に骨を再生させておりました。従来の歯周外科と再生療法
(EMD,GTR)には、組織の修復に対してそれほど差はないとされる現状の中で、新たな再生療法として
大いに可能性を感じました。

会全体を通じ 若手の参加者が増加したこともあり、大変活気に溢れていたように思います。

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by roppongi-dental | 2011-07-11 10:59 | 歯科


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